2010年11月25日木曜日

自然発酵種むずかしすぎ





「げ、すっぱい!」
チョコシートをパン生地に折り込んで出来上がったショコラブレッド。食ったら酸っぱいでやんの。うわー。やっちまった。乳酸菌、かつどーしまくり。おそるおそる冷蔵庫に保管してある中種、元種もちぎって食べてみる。げげげー!全部すっぱい!ああ~、乳酸菌ちゃんフル活動。
もうやだ。すごい。自然発酵種、ものすごーいてごわい。こんなもの、捨ててしまおう。ほとんどの種を捨てる。でもちょっぴり残しておいて、それにエサやりをしておいてみた。数日後、、、、、消えている。すっぱいのんが消えているではないか!実は捨てるつもりの中種もとっておいたので食ってみる。え?すっぱいのんが消えている!

もう、わけがわからんのだ。
すっぱくなったり消えたり。それはほれ、この発酵菌ちゃんが、自然のものだからなのだろう。このレイゾーコの中で、ひたひたと生きているのだ。変幻自在に変わりながら、生きているのだ。こーなったら、ハウツーもんなんてもなあねえ、この世に存在しないのだ。
イースト菌ちゃんは人工的に作られた発酵種。同じ菌ちゃんが三つ子ちゃん四つ子ちゃん1兆子ちゃんと、みんなおしとやかに整列しておとなしい。だからハウツーもんが存在できる。
しかーし!この空気中からその発酵の種を求め、作り上げられたわけのわからん天然の酵母菌に中には、わしも、おらも、おまんも、おんしも、あても、おいどんも、おばちゃんも、おんちゃんも、じっちゃんも、タゴサクも、み~んないっしょくたに住んでいるのだ。み~んな好き勝手に共存してレイゾーコの中に住んでいるのだあ~~~~。

なるほどね。だからイースト菌という優れものが発明されたのだな。パン屋さんにとっちゃ、ある時は、ばあちゃん菌が活動したり、またある時は、タゴサク菌がフル活動しちゃったりしたら、
「ちょっとちょっとちょっとおー!こないだのアンパンと味が違うじゃないのよー!なんだがじじむさいわよー」
とクレームをくらう。
「どーもすいませんねえ。今日はタゴサク菌ががんばっちゃって」
と言い訳する。。。。って、商売になるんかい!

なんだかね。これは自然農にまったくにてる。あーでもない、こーでもないと必死でいろいろやってみたが、結局ハウツーもんはないという結論に達する。その土地にあったその土地がかもし出すノリっちゅうのんがあって、それにそった作り方をしろ!と言われている気が最近するのだ。

つまるところは結局みんなそうなんかもしれない。あれが身体にキク、これが心にキクとあっちこっち探しまくって、そこまでいいものがあるんだったら、この世はさぞかししあわせに満ちた健康的な野菜に溢れた世界なはず。でもむしろ逆ムキになっている。それはハウツーもんにたよりすぎているからなんではないのか?すべてはその状況によってまったくちがうんじゃないかえ?

んで、2度目のチョコラブレッド挑戦。
「げ。すっぱい!」
また作っちまった。
見た目はプロみたい。ぷっくり美しーく出来上がったこの一斤半の固まり。すてるのかー?
イチゴジャムでも乗っけて食っちまおうか。すっぱいのんがごまかせるから。


絵:ラブロマンス表紙(なんだかどれ出したんかわからなくなって来た。重複したたらごめんねえ〜)

2 件のコメント:

まいうぅーぱぱ さんのコメント...

餌やらないと、怒ってすっぱくなるのでは・・・。
ところで、”すっぱい”と”失敗”は、元は同じ語源で・・・・
って、もういい加減にしなさい!

つくし さんのコメント...

いや〜、すっぱい。すっぱい。(と、頭をかく)