2010年1月14日木曜日

夢の島




夢っちゅうのんは、わやくちゃだ。支離滅裂、前後左右バラバラ。時々得体の知れないものを見たりする。それが面白くって、前は不思議な夢を見ると、
「何だ?何か起こるのか?」
と深読みをして夢を解釈してみたりしたものだ。ひょっとしたら私はひとかどの人物ではないか?と思うほどの夢を見たこともある。が、最近になって思う。夢は単なる夢だ。解釈、ブンセキするのもあほらしいものかもしれない。正直言うと、母にしょっちゅう「こんな夢見た。これなに?!」と、なかばうれしそうに電話をかけてこられて、それなりに解釈を施すうちに、だんだんあほらしくなってきたのもある。ようは、彼女もひとかどの人物かもしれない、と思いたい、そして思われたいのである。

こう思う。なんかこう、深層心理の奥深ーいところに、どっちかっちゅーとかくしてしまっておきたいゴミみたいにたまっているヘドロのようなもんが、日常何気なく見たものと重なって、どこかに記憶として残る。
んで夜ねむりにつくと、私は釣り糸の先に、今日見た気になるものをえさとしてひっかけ、夢の海の中にぽちゃんと落とす。するとそれに似たような事件や、人物や、物語がそれに食らいついてきて、水面に引き出されてくる。それを見るのが「夢」と呼ばれるものなんじゃないか?ま、自分の中のネガティブなゴミだ。そのゴミが夢の中に引き出されてくる。

東京のゴミの島が「夢の島」と呼ばれるのも、ほんとはふか〜い意味があるのかもしれん(なんじゃそりゃ)。

夢判断とかいうと、なんだかかっこよく聞こえるけど、実はそんな大それたものではなく、ようするに、自分の中にたまっている不安や、不満や、恐怖などのネガティブなものが引き出されて現れてくるだけなんじゃないか?ほら、よく何かに追っかけられる夢とかみるでしょ?(ああ、わたしだけか)んで「ああ、まだこんな風に不安がってんだなあ、私」ぽりぽり、と頭をかく、というような、自己認識するための道具なんじゃないかなとおもうのであった。

だけど、自己認識は自分を改革してくれる。自分がどういう心持ちでいるのかを教えてくれる。いわば、鏡なのだ。夢の中ででくわす感情を朝思い出して観察してみるといいかもしれない。自分では自覚でききらない、今の心境が素直に夢に現れているのかもしれない。
 

絵:「けんぽ」表紙/バッファローの親子

6 件のコメント:

まいうぅーぱぱ さんのコメント...

夢不思議です。
前にも言ったことがあるかもですが、
夢でよく出て来る、行きつけの町が
あります。
夢の途中で、ストップモーションや、
一部、過去に戻って、夢のやり直し
(見直しか?)をしたりしたことが
あります。
高いところに良く登ります。ブルブル

夢の録画が出来たらたいそう楽しい
と思います。クローンの研究よりずっと
喜ばれると思います。

つくし さんのコメント...

きっとその行きつけの店は、パパさんの幸せな時間をくれるお店なんでしょうね。仕事帰りの一杯飲み屋では晴らせきれない何かを埋めてくれるんでしょうなあ。
なんか、たむらしげるの世界か、ますむらひろしの世界を思い出すな。

夢の録画してみたいねえ!

それにしてもぱぱさんは、夢の中でいろんな事操縦できるんだなあ。ついでに高いところから、ビユーンって飛行機みたいに飛んでみるとか?

まいうぅーぱぱ さんのコメント...

"高いところから、ビユーンって飛行機みたいに"
って、あ、いや、ちゃうちゃう。
高いとこに追い込まれてぶるぶるしてる夢です・・・。
こないだ見た夢は、どうやら、アスレチック風のテーマパークで10mくらいの高さで立ち往生しました・・。

ちょっと感動した夢は、子供のころから世話してしてた子育てロボットに、癇癪起こしていつもあたってた「(夢の中の)私」に、ロボットが「貴方の幸せのためにわたしをリセットして、新しい子育てロボットとして今後仕えます」みたいなセリフ言われて、「そ・そんなぁ」って、がっかりしてると、「リセットできなかったんで、これからも・・・」
って帰ってくる。みたいな夢見まして、目が覚めました・・。

つくし さんのコメント...

ぱぱさんの新しいコメント、うちのダンナが勝手にアップしてて知らなくてすいません。今気がつきました。

その子育てロボットはおっかしいなあ〜。
まさにぱぱさんの夢に出てくるにはぴったしの性格!
笑える〜〜。

夢ってどーやって作ってんだろうね。
ぱぱさんがシナリオ書いてるんだろうね。
眠りについたら「さて、きょうはどんな映画にしよおっかな〜」なんて、毎晩つくってんだ。

ときどき、夢で疲れて起きるときもあるもんな。そんなときは、だいたい大スペクタクル巨編になっている。

夢はやっぱし、自分のもんなんだろうな。

まいうぅーぱぱ さんのコメント...

"笑える〜〜。"
って、結構感動的だったんですけどね。
美味く説明できないなぁ。小説家も偉大
だよね。

つくし さんのコメント...

すんません。わらっちゃって。

言葉って限界があるよね。
とくに感動したものなど、心が動かされているので、言葉という道具では言い表せない。